スマート眼鏡「SABERA」、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』手話付き公演にて鑑賞サポートを実施〜舞台から視線を離すことなく字幕を確認できる、新しい鑑賞体験を提供〜

株式会社jig.jp(本店:福井県鯖江市、東証グロース市場:5244、以下「当社」)は、2026年8月2日(日)・3日(月)に東京国際フォーラム ホールCにて上演された青山メインランドファンタジースペシャル ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』(主催・企画制作:株式会社ホリプロ)の手話付き公演において、当社が開発・販売するスマート眼鏡「SABERA」を用いた鑑賞サポートを実施いたしました。
今回の取り組みは、Palabra株式会社(以下「Palabra社」)、Cellid株式会社(以下「Cellid社」)、株式会社ホリプロ(以下「ホリプロ社」)との4社共同によるものです。従来のタブレット端末による字幕サポートに加え、新たな字幕表示の選択肢としてスマート眼鏡「SABERA」を追加し、観客が視線を舞台から大きく外すことなく、舞台と字幕を同一の視界に収めて観劇できる、ハンズフリーな鑑賞体験を提供いたしました。
■ 取り組みの背景と「SABERA」が解決する課題
舞台芸術分野においては、字幕タブレットの貸出や手話通訳の導入など、アクセシビリティ向上に向けたさまざまな取り組みが進められています。一方で、タブレット端末を用いた字幕表示においては、舞台上の役者と手元のタブレットとの間で視線を移動させる必要があることから、舞台上の表情や細かな演出と字幕を同時に捉えることに一定の課題がありました。
こうした視線移動に関する課題に対し、字幕鑑賞の新たな選択肢として、当社が開発・販売するスマート眼鏡「SABERA」を活用いたしました。「SABERA」を装着することで、字幕を現実の視野(舞台)に重ね合わせて表示できるため、舞台上の演技や表情に視線を向けながら、字幕も同時に追うことができます。

■ 公演における「SABERA」提供の概要
本公演では、Palabra社が運営するリアルタイム字幕配信システム「UDCast LIVE」とスマート眼鏡「SABERA」を連携させ、一部の来場者に字幕鑑賞の新たな選択肢として「SABERA」をご使用いただきました。
「SABERA」のグラス上にリアルタイムで配信される字幕を表示することで、役者の演技や手話演者・那須映里氏による手話表現に視線を向けながら、「舞台・手話・字幕」を同時に楽しめる鑑賞環境を提供いたしました。
■ 実際に「SABERA」を体験したゲスト(ろう者・難聴者)の声
公演終了後の取材会では、デフアスリートの丸山香織選手、大塚貴之選手、文化芸術分野のバリアフリーサポートに造詣の深い廣川麻子氏、松森果林氏、そして手話演者の那須映里氏が集まり、実際の使い心地や作品の感想について意見が交わされました。
● 丸山香織 氏(デフバスケットボールプレイヤー)
「眼鏡の軽さ、フィット感が特によかったです。家でよくバスケの動画を見るのですが、字幕が無いと見るのをやめようかな?と思うことがあります。やはり字幕があると、あ、こういうことだったのだ!とポイントを掴むことができますね」
● 大塚貴之 氏(デフラグビープレイヤー)
「視線移動を抑えて鑑賞できるところが良かったです。手話を主に使って生活している方にとっては、今回のように手話がついている方がよいと思いますし、文字を中心に情報を得ている方にとっては、字幕をスマート眼鏡で見られると便利だと思います。手話と字幕のどちらもあるのは良いと思いました」
● 廣川麻子 氏(特定非営利活動法人シアター・アクセシビリティ・ネットワーク(TA-net)理事長)
「昨年も、『ピーター・パン』の手話付き公演を観ていたのですが、今回はスマート眼鏡もあったことでより舞台に没入して鑑賞することができました。那須さんのリズミカルな動きと字幕の歌詞を同時に見ることができ、音楽だけのシーンも心から楽しめました」
● 松森果林 氏(聞こえる世界と聞こえない世界をつなぐユニバーサルデザインアドバイザー)
「今回のスマート眼鏡は舞台との親和性がすごく高いなと思いました。自分が視線を動かすと、その方向に字幕もついてきてくれる。字幕操作用のアプリの使い方もすごく分かりやすかったです。また、字幕と手話が両方あることで、感情がより伝わってきて楽しむことができました」
● 那須映里 氏(手話演者)
「今回は『舞台との一体感』をテーマに取り組みました。皆さんから楽しめたという声をいただき安心しました。私もスマート眼鏡を少し体験させてもらったのですが、こんな風に見えるんだ!と驚きました。『ピーター・パン』での取り組みがモデルケースとなり、他の多くの演劇作品にも手話や情報保障が当たり前に広がっていくことを願っています」

■ 今後の展望:各種ステージおよび映像コンテンツへの展開
当社は今後、演劇や各種ステージコンテンツ、音楽ライブ、イベントなどにおいて、スマート眼鏡「SABERA」を活用したリアルタイム字幕配信アプリ「UDCast LIVE」による字幕サポートの導入を進めてまいります。来場者が、従来のタブレット端末とスマート眼鏡の中から、自身の鑑賞スタイルに適した方法を選択できる環境を整え、多様な観客層がエンターテインメントを楽しめる環境づくりに貢献します。
また、より多くの方に「SABERA」という選択肢を具体的に知っていただくため、聴覚障害のある方との接点となるイベントやさまざまな機会にも積極的に参加し、実際に「SABERA」に触れ、体験いただける場づくりにも注力してまいります。実際の体験を通じて、字幕鑑賞や日々のコミュニケーションの新たな選択肢としての「SABERA」を知っていただくとともに、利用者の声を今後のサービス開発や活用シーンの拡大にもつなげてまいります。
さらに、映画の字幕・音声ガイド配信アプリ「UDCast MOVIE」との連携により、映画館におけるスマート眼鏡を用いた字幕鑑賞の提供に向けた開発も推進いたします。舞台に限らず、映画、各種イベント、観光・展示施設など、多様なシーンにおいて「SABERA」を活用し、文化芸術をより鑑賞しやすくするための選択肢を提供してまいります。
【SABERAとは】
SABERAは、株式会社jig.jpが開発・販売する、日本発のARグラス(スマート眼鏡)ブランドです。眼鏡の産地・鯖江(SABAE)と新たな時代(ERA)を掛け合わせた名称のもと誕生しました。ソフトウェア企業である当社の開発力・UX設計力と、鯖江の老舗眼鏡メーカーである株式会社ボストンクラブのデザイン力、Cellid株式会社のAR光学技術を融合し、「日常で使えるARグラス」の実現を目指しています。ディスプレイを搭載しながらも、従来の眼鏡の延長線で使用できる自然な装着感と外観を追求し、これまでにない情報体験を提供します。
【UDCast LIVEとは】
UDCast LIVEは、Palabra株式会社が提供する舞台向けのリアルタイム字幕配信システムです。これまでに延べ100作品以上の舞台公演で活用されており、劇場への常設機材としての導入実績もあります。
ローカルネットワークを使用するため、インターネット環境を必要とせず、各端末へ安定して字幕を配信することが可能です。また、最大5チャンネルを同時に配信でき、日本語字幕に加えて、多言語字幕の配信にも対応しています。
◾️ 会社概要
株式会社jig.jp (https://www.jig.jp/)
本店所在地:福井県鯖江市横越町10-34-1
東京本社所在地:東京都渋谷区桜丘町1番1号 渋谷サクラステージSHIBUYAタワー33F
設立日:2003年5月
代表者:代表取締役社長CEO 川股 将
事業内容:ライブ配信事業「ふわっち」、VTuber事業、スマート眼鏡(ARグラス)事業、バーチャル音楽ライブ配信「topia」等
Palabra株式会社 (https://palabra-i.co.jp/)
所在地:東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル14F
設立 :1960年3月4日
代表者:代表取締役社長 山上 庄子
事業内容:日本語字幕・多言語字幕・音声ガイド・手話映像 制作/アプリ「UDCast」の開発・運営/映像制作・編集 研修事業/映像のバリアフリー化、および上映等のコンサルティング業務
Cellid株式会社(https://cellid.com/company)
所在地:東京都港区六本木4-8-6 パシフィックキャピタルプラザ5F
設立 :2016年10月27日
代表者:白神 賢
事業内容:空間認識エンジンおよびARグラス用ディスプレイの開発・販売
株式会社ホリプロ(https://www.horipro.co.jp/)
所在地:東京都目黒区下目黒1丁目2番5号
設立日:1963年1月16日
代表者:菅井 敦
事業内容:タレント等の養成・管理、各種興行の企画制作、番組や音楽ソフト・版権などの企画制作・販売、ならびにコンサート施設の経営
【お問い合せ先】
株式会社jig.jp SABERA広報担当
メールアドレス: sabera-business@jig.jp